シンゴニウムの特性と育て方
シンゴニウムは、サトイモ科シンゴニウム属に分類される観葉植物です。
シンゴニウム属で一番有名なものだとシンゴニウムポドフィラムですが、総称としてシンゴニウムと呼ばれることが多いです。
また、シンゴニウムは葉が白い品種で非常に美しい草姿になっています。
その他にも葉が赤く染まるものや、白と緑のマーブル模様になるものなどがあります。
日の当たり方によって葉の色を変えるものもあるそうで、インテリアとして人気の高い植物です。
自生地ではポトスやモンステラと同様に、他の木や岩壁などに根を垂らして上え伸びていくツル性となっています。
性質としては強健なため、初心者の方にもおすすめの観葉植物です。
原産地と好む気候
シンゴニウムは熱帯アメリカ、メキシコ南部、西インド諸島、中南米の熱帯雨林など幅広く自生する植物です。
この植物は葉が湿る程度の高湿度を好みますが、光の量は少量でも成長することが出来ます。
また、シンゴニウムは繁殖しやすく挿し木によって水や土壌で簡単に繁殖させることができます。
育て方のポイント
置き場所
熱帯地域が原産の植物ではありますが、シンゴニウムは寒さや直射日光に弱い観葉植物です。
そのため、夏の強い日差しにあたってしまうと葉っぱが焼けてしまい、すぐに枯れてしまいます。葉焼けを起こさないように、直射日光が当たることのない日陰で育てるようにしてください。
春や秋などの時期は、長時間日にあてていなければ葉焼けの心配がなく、夏場も日が傾いて日差しが弱くなっている頃なら、2時間ほど日に当てることができます。
また、日光にあたる時間によって、シンゴニウムは葉の色を変えていくことがあります。濃い緑や、ほとんど白に近い緑色などのものがあるため、観賞用として、一つの植物で色々な姿を楽しみたい方におすすめです。
温度
シンゴニウムは寒さに弱いため、冬の時期は最低気温を16° Cから18°C程度を維持してあげる必要があります。
成長期には20°Cから30°Cが適温とされていますので、真夏の気温で30℃を超える場合には注意が必要です。
室内で育てる場合、日の当たる暖かい場所やキッチン回りの水気があり比較的涼しい場所などに移し替えたりと管理が必要です。
水やり
生長期となっている春から秋にかけての季節は、シンゴニウムは水を吸収する速度が早くなっています。土の表面が乾いてきたところを見計らって、水をたっぷりと与えるようにしてください。
休眠期に入る冬場は、土が乾いてからすぐに水やりをするのではなく、土が乾いて数日の間をおいてから水やりをするようにしてください。
休眠期の状態に入ると、成長が緩やかになり必要な水量が減るため、水のあげすぎによる根腐れに注意しなければなりません。
シンゴニウムに似た植物
・アンスリウム
・ポトス
・スパティフィラム