観葉植物で一番人気「多肉植物」の管理の仕方
ぷっくりと膨れた可愛らしい姿をした多肉植物は、その葉っぱに水分を蓄えるため少ない頻度で水やりをするだけで簡単に育てられます。
また、多肉植物には種類が多くあり、四季それぞれに成長期を持っています。
季節ごとの水やりや、注意するポイントなどをご紹介します。
知っておきたい多肉植物の特性
多肉植物は葉っぱや茎、根っこ等に水を貯めこむ植物を指します。
見た目はぷくっと膨れてて、丸みを帯びたフォルムが非常に可愛らしく人気があります。
多肉植物のうち、サボテン科が非常に多いグループになるので、大まかに「サボテン」と「多肉植物」の二つに分けて呼ばれています。
多肉植物のうちでも、いくつか分けられリュウゼツラン科(ドラセナやサンスベリア等)、ベンケイソウ科(金の生る木やエケベリア等)、ハマミズナ科など等・・・。
そもそも何故水を貯めこむのか?もともと多肉植物は乾燥地帯に多く生息し、その厳しい環境に適応するために、水を蓄えるようになったものと考えられています。
そのため、蓄えた水分が蒸発しないように普段は気孔を閉じており、呼吸するのは日の落ちる夕方から夜にかけて呼吸をするようになります。
植物によって葉や茎など、水分を貯めこむ場所は様々です。
四季によって成長期が異なる
多肉植物は四季によって成長期が異なり、暑すぎず寒すぎない春秋で成長する種類、日射時間の長く気温の高い夏場に成長する物、寒い冬に動きが活発になる物などが居ます。
とにかく日に長く当てなければならなかったり、夏場は断水して蒸れないようしないと傷みやすかったりと気を付けれなければいけません。
育てたい多肉の特性をしっかりと調べておきましょう。
春・秋の多肉植物
寒さに強く、冬場はほとんど水を上げないことで耐寒性を高めます。
また、夏場は水を上げすぎると高温多湿になり腐りやすくなってしまいます。
夕方から夜にかけ水を少し入れる程度にしておきましょう。
春・秋は一番成長する時期になるので、しっかりと日が当たる場所へ置いてあげて、土が乾いたくらいのタイミングでお水を上げましょう。
夏の多肉植物
夏型の植物の場合、冬場は気温の高い日には日光を浴びさせ、冷え込む夜は空調が直接当たらない室内に移動しましょう。
春・秋は水をたっぷり、夏場は日が落ちてから、冬場は1週間に1度程度にお水をあげるくらいがちょうどいいでしょう。
冬の多肉植物
特に高温多湿に弱い多肉植物が多いです。
夏場は断水し、日陰の風通しの良い所へ移してあげるのが良いでしょう。
また、冬の多肉植物の中には「脱皮」する植物もいます。
脱皮を確認したら、しばらくお水は上げないようにしましょう。
また、その都度「元気がなさそう」「シワが出てきて水分がないのかも」と状態によって管理方法を変える必要が出てきます。
水を上げてもシワシワのままの場合、根腐れを起こして水分を上手く吸収出来てない場合もあります。
また、日光不足によって茎がヒョロヒョロと貧相になる事もあります。
日々お水をあげるさいには、多肉植物の様子をよく観察してあげるとよいでしょう。
虫にご用心
多肉植物は基本的に厳しい環境下で育つ植物であり、うっかりミスで枯らしてしまう事の少ない植物です。
ですが、危険は付き物です。
植物全般の天敵と言える虫の存在には十分に注意しましょう。
・ハダニ
気温が高く、乾燥している時に発生しやすいダニです。
赤い小さなゴミがいくつもくっついてるように見えます。
特に弱っている植物にとりつくことが多く、数が増えて被害が大きくなることがあります。
成長を阻害されて枯れてしまう恐れがあるため、十分に注意が必要です。
・アブラムシ
春頃に出没する黄色っぽく触覚のついた虫です。
新芽や茎、葉の裏などによくとりつき、植物の栄養を吸い取る厄介な虫です。
見つけ次第すぐ取り除きましょう。
・カイガラムシ
葉の付け根や茎などにとりつく虫で、カイガラムシにも種類が多く形もいくつかあるそうです。
一般的な見た目だと、白っぽく綿みたいにくっついている見た目でしょうか。
この虫もアブラムシ同様、吸汁して植物を弱らせる害虫なので、見つけたら直ぐに取り除きましょう。
ピンセットなどで取ろうとする場合には、飛ばして別の場所へくっ付けたりしないよう注意してください。