ツピタンサスの特性と育て方
ツピタンサスはシェフレラの近縁種で、見た目は同属のブラッサイア(シェフレラ・アクチノフィラ)にそっくりですが、ツピタンサスのほうが葉が細長く、小さい印象があります。
また、流通する名前のなかでツピタンサス、ツビタンサス、シェフレラ・ピュックレリ等があります。
ちなみに、ツピタンサスはもともとウコギ科ツピタンサス属カリプトラタスという分類だったものが、シェフレラ属に統合されてシェフレラ・ピュックレリとされています。
大型で光沢の葉をつけ、株によっては葉に乳白色や黄色などの斑紋が入ることがあります。同じ品種でもさまざまな魅力をみせる点も特徴的です。また耐陰性に優れ、株自体も大型に成長します。
近縁種のシェフレラはほかにも流通していますが、ツピタンサス自体は増殖させるのが難しいため、流通数は少なめです。
原産地と好む気候
インドや、マレーシアなどの東南アジアに自生する観葉植物です。
本来は東南アジアの直射日光下で育つ品種ですので、日光に強く、さらに耐陰性も優れています。
育て方のポイント
置き場所
基本的には直射日光の当たらない明るい場所で育てるのが好ましいですが、週に何回か窓際に移動させて日光を浴びせたり、外に出したりしておけば、特に置き場所を選ぶことはありません。
また、真夏の直射日光が長時間当たることさえ避ければ、屋外で育てることも可能です。
いきなり直射日光に当てると、葉焼けをおこして枯れてしまうこともありますので、屋外に出す場合は徐々に慣らすようにしましょう。
一方、耐寒性はあまりないため、冬の季節には室内で育ててあげるのが無難です。また、エアコンなどの風が直接当たらないように気をつけましょう。
温度
ツピタンサスは熱帯植物のため、暑さには強いですが、寒さにはあまり強くありません。肌寒くなってきたら暖かい場所に移動させると良いでしょう。また、霜に当たると弱ってしまうため、霜に当てないよう注意が必要です。
水やり
主に春~秋の生長期では土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えるようにします。
寒くなってくると活性が落ち、水をあまり必要としなくなるので回数を減らしましょう。
水やりの回数を減らしてツピタンサスの葉が落ちてきたりするようならば水やりの回数を増やすなど調整してください。
ツピタンサスに似た植物
・シェフレラ(カポック)
・ホンコンカポック
・ブラッサイア