人気観葉植物フィロデンドロンをハイドロカルチャーで作ってみた!
数多くの種類が流通しているフィロデンドロン
ギリシア語の「友愛(フィロス)」と「木(デンドロン)」を組み合わせて名付けられました。
葉の形や色の変化に豊富で、新しい品種も次々に登場するため選ぶところから楽しめる観葉植物です。
今回初めてこのフィロデンドロンで植え替えをしてみましたので、植物の特徴や育て方のポイントなどをご紹介します。
〈フィロデンドロンの特徴〉
フィロデンドロンはサトイモ科に属する植物です。
サトイモの葉っぱとフィロデンドロンの葉っぱ、ちょっと似てるような気もしませんか?
里芋の葉っぱ
土から茎が出て大きな葉っぱが特徴。
フィロデンドロン
里芋の葉っぱと同じように、長い茎に大きな葉っぱが生る。
で、「フィロデンドロン」で調べようとしてみるといろんな形をしたものが多数挙がると思います。
なぜなら、蔓状のものだったりサトイモの葉っぱと似てるものだったり、様々な形のフィロデンドロン・〇〇〇という種類があるんです。
総称で「フィロデンドロン」とまとめられるわけですね。
フィロデンドロン・セローム
フィロデンドロン・ホテイカズラ
ちなみに、主に中南米で生息する植物です。
中南米では日本のように四季がありますが、4月から11月が乾期となり、冬場が雨期になります。
気温は日本よりやや高めの温暖気候で、山脈側は乾燥しやすく南極側は年中低温多雨な気候です。
〈置き場所〉
室内の場合:半日なたの状態(例:レースカーテン越しの日光)が適します
屋外の場合:日陰に置きます
耐陰性が強いものが多いため室内の日が当たらない場所でも耐えますが、間延びして育ちます
直射日光を浴びすぎると、葉っぱが焼ける「葉焼け」を起こしてしまう可能性があるので注意します
季節ごとに日照時間が違うため、冬は日当たりのいい場所へ、春~秋はやわらかい光があたる場所へ移動してあげましょう
〈水やり〉
春~秋:表土が乾いたらたっぷりお水をあげます
冬:控えめにお水をあげます
冬場は特にエアコンでの乾燥により、葉っぱの水分が飛ばされカラカラに乾燥しやすくなります
根にお水を上げるだけでなく、葉っぱにまんべんなく霧水を与えて上げると植物も元気になります
〈肥料〉
春:暖効性肥料を与えます
春~秋:液肥を与えます
肥料が多いと大きく育ち、葉も大きくなりますが置き場所に困ることもあります。
室内の観葉植物としてコンパクトに育てていきたい場合には、肥料を控えめにするといいと思います。
〈病害虫対策〉
風通しの悪い環境では、カイガラムシが発生することもあります。
また乾燥しすぎるとハダニが発生することも。
こまめに葉水を与えてムシを落としたり、剪定して株元をすかして上げたり、周りの植物に被害が映らないよう株と株の間を広くとりましょう。
どこからともなく現れるムシなので、葉裏や枝の根元などにくっついてないかこまめにチェックしてあげましょう。
それでは!
植え替えをしてみましょう!
1.まず大きくなりすぎたフィロデンドロンをカット
かなり大胆にカットしてるように見えますが、剪定をしない茎を傷つけないよう慎重に行っています。
2.カットした株に合う鉢を選びます
今回は上段のガラス器じゃ小さすぎるので、陶器の中サイズを選んで植えていきます。
一本だけ剪定して、ガラス器に植えて近くにトトロのフィギュアとか置いてもカワイイかも?
3.鉢の大きさに合わせて水位計を選びます
外観から水位が見えないため、水位計の取り付けには十分注意が必要です。
斜めに傾いているときちんと水位が分からず、水の上げすぎ(不足しすぎ)や根腐れを起こす心配があります。
また、底から浮いて設置してしまってもダメなので、きちんと底につけながら真っすぐ立たせて植えてきましょう。
4.植物と水位計を真っすぐに立て縁の1cm下まで石を入れてます
注)鉢の底に植物、水位計をつけて石を入れてください
大事なことなので繰り返し注意書きします。
5.棒で石を刺しながら敷き詰めます
力を込めすぎてレカトンをつぶしたり、根っこを傷つけたりしないよう優しく丁寧に敷き詰めてください。
こうした作業にも愛情を込める気持ちで?でしょうか
6.霧水してやさしく葉を拭きます
葉にホコリが留まっていたり、病害虫がついていたりするので、優しくふき取ってあげましょう。
葉表だけでなく、裏側もしっかりと拭いてあげましょう。
7.水やりをします
水位計の針の根元にある浮きが針を押し上げる形で、現在の水位が分かるような仕組みになっています。
メモリにMIN(最小)とMAX(最大)が書いてありますので、その間の適量を目安にお水を上げてください。
使った道具をかたづけ、直射日光の当たらない明るい場所へ移しましたら…
完成!
明るい日陰で管理をし、育てます!
これからの成長が楽しみですね!