サボテンの特性と育て方
サボテン(シャボテン、仙人掌、覇王樹)は多肉植物のうちの一つであり、形は様々あっても刺座(しざ)またはアレオーレ(areole)というトゲトゲがある物をサボテンと言います。
学名はCactusと言い、サボテン科に属する植物の総称となっています。
サボテンにあるトゲトゲは動物による食害から身を守ったり、あるいは欠落した一部分が動物の体にくっついて運ばれた先で根付く栄養繁殖の手段であったりします。
また、表面積を増やし空気中の水分を露として凝結させたり、吹きつける砂嵐や強すぎる陽光、冷気を防ぐなど様々な役割を果たしているとされています。
原産地と好む気候
アメリカ、メキシコ、中米などアメリカ大陸を中心に自生しています。
砂漠などの乾燥地で育っているイメージがありますが、中南米熱帯の森林地帯で樹木や岩石上に着生して育つ種類や標高の高い山、北米の湿潤な温帯や冷帯に育つ種類などもあります。
そのため種によって耐寒性を持っているものや氷点下でものびのびと生きられるサボテンもあり、多種多様になってます。
サボテンが水不足の土地でも育つことが出来るメカニズムとして、夜間に気孔を開けCO2の取り込みを行い、昼は気孔を閉じることで水分の損失を最小限に抑える機能があります。
育て方のポイント
置き場所
多くのサボテンが乾燥地帯に自生していますが、サボテンの自生する地域は乾季と雨季がはっきりしているだけで、サボテンは水を好む植物です。
しかしながら、ジメジメとした梅雨時期などは傷む可能性があるので風通しの良い所へ置いておく必要があります。
温度
種によって耐寒性のあるもの、無いものが存在します。
特に冬場は育てたいサボテンの種を調べて、それぞれに適した環境で育ててあげるのが良いでしょう。
基本的には日当たりのよく暖かい場所へ置いてあげるのがいいとされます。
水やり
お水は大好物なので、日ごろからたっぷりとあげましょう。
また、非常に生命力の強い植物のため、水栽培も可能です。
低温時に冷たい水を与えると根が傷む場合もあるので、10~15度程度にぬるくした水を与えるとダメージなく水やりすることが出来ます。
サボテンの分類
・カクタス亜科(カクタス連の金鯱)
・マイフエニア亜科(マイフエニア属)
・オプンティア亜科(ウチワサボテン属)
・コノハサボテン亜科(コノハサボテン属)