エアープランツ(チランジア)の水やりや置き場所などの管理の仕方とは?
エアープランツとは、ハナアナナス属のうち空気中の水分を吸収して成長する着生植物の事を指します。
着生というのは、樹木の枝や岩石の上にくっついて、生育するための土を必要としない状態になります。
根は水や養分を吸収する事も出来ますが、主に自身を固定するための機能を持っているため、育てる際には根を発達させて固定させることも可能です。
一般的には根を発達させず、植物そのものをつり下げたり土台の上に転がした形のインテリアとして楽しむことが多いです。
エアープランツの葉にはトリコームという細い毛のようなものが生えており、主に強い日光から身を守るため、水分を絡めとるためという役割があります。
まさに名の通り、空気中の水分を「取り込む」ための大事な器官というわけですね。
原産地と範囲と類別
北アメリカ南部のカリフォルニア州やフロリダ州からメキシコなどのカリブ海周辺、南アメリカ全土と主に中南米が原産の植物です。
また、ハナアナナス属(エアープランツ)と呼ばれるものの範囲が広く、主にエアータイプ(銀葉種)とタンクタイプ(緑葉種)の二つに分けられます。
エアータイプは葉にトリコームが多く、葉の表面が銀(または白)に見えることから銀葉種と呼ばれます。
タンクタイプはトリコームが少なく、株の中心に水分を貯めこむものもあり、トリコームが少ない分緑色に見えるため緑葉種と言われます。
園芸用として栽培に土が要らないこと。これは栽培の手軽さ、清潔さ、多種多様なエアープラントのインテリア性が高い事から人気の観葉植物とされています。
育て方のポイント
置き場所
直射日光は厳禁です。必ずカーテン越しや、屋外なら取り付ける場所を半日陰の場所にしたり遮光シートを敷くなど対処が必要です。
また、光の届かない場所ですと日光不足により枯れる場合がありますのでご注意下さい。
温度
エアープランツの適温は約20~30℃となっています。
40℃を超える場合、10℃を下回る場合には弱ってしまい、枯れてしまう事もあります。
このことから温度管理のしやすい室内で育てるのに特に向いています。
また、室内でも場所によっては高温に至る所もありますので、特に猛暑日などには注意してください。
水やり
エアープランツは霧吹きなどで葉水を2~3日おきぐらいで行ってください。
また、株が特に乾いている状態などの場合、「ソーキング」と言って洗面器などに水を貯めて数時間沈ませる方法もあります。
どちらの方法も注意して欲しいのが、葉の付け根に水分が長時間残ると枯死の原因となる場合があります。
特にソーキングの後には植物体を逆さにするなどして十分乾燥させる必要があります。
エアープランツ(チランジア)に似た植物
・カプトメドゥーサエ
・ハリシー
・ブラキカウロス
・アエラントス
・サルオガセモドキ