今回ご紹介するのは、2023年のチェルシーフラワーショーでの和庭園プロジェクトについてです。チェルシーフラワーショーは、イギリス・ロンドンで毎年5月に開催される世界最高峰のガーデニングイベントです。世界中の庭園デザイナーが集まり、庭園・植栽・建築の美しさを競い合うこのショーは、園芸・ランドスケープ業界のオスカー賞とも呼ばれています。
チェルシーフラワーショーでの和庭園プロジェクト
プロジェクトの概要
今回、私たちマイサカ家具は石原デザイン事務所が手掛ける和庭園ブースに家具製作で参加しました。
・庭園デザイン:石原デザイン事務所(庭師 石原和幸先生)
・建築デザイン:隅研吾建築都市設計事務所(隅研吾先生)
・家具製作:マイサカ家具(代表 清水が担当)
約1ヶ月半にわたり、イギリスでの住み込み作業を通じて、庭師・建築家・大工・左官・料理人など、全国から集まった専門家と共に、一つの庭園を完成させました。
家具製作のこだわり
庭園の中央に設置したのは、和の空間に調和する特注ちゃぶ台。
・デザインコンセプト:お椀をひっくり返したような丸みを帯びたフォルム
・天板カラー:深みのある赤(漆塗装を思わせる艶やかな質感)
・脚部カラー:黒のピアノ塗装仕上げ
・機能面:チェルシーフラワーショーの展示規格に合わせたサイズを調整
和庭園の落ち着いた緑と水の風景に、赤い天板がアクセントとして映えるようデザインしました。
受賞と成果
完成した庭園は、審査でゴールドメダルを受賞。
現地では、庭園完成を目指し、さまざまな専門家と連携しながら施工を進め、チーム一丸となって、世界に誇れる日本の和庭園を作り上げました。
出会いとエピソード
会期中は多くの著名人が庭園を訪れました。
・世界的デザイナー ポール・スミス氏
・ロックバンド クイーンのブライアン・メイ氏
・福岡市 高島市長
・チャールズ国王も視察に訪問
記念写真をとっていただいたり、ちゃぶ台にサインをいただくこともできました。
家具屋としての挑戦
世界的なガーデニングショーに、家具屋としてオリジナルの家具を出展できたことは大きな誇りです。
和庭園に寄り添う家具をつくることで、自然・建築・家具が一体となる空間づくりの重要性を改めて実感しました。
マイサカ家具の想い
私たちは、「挑戦する家具屋」として、家具だけでなく、庭や緑の空間を引き立てるプロダクトを提供しています。今回のチェルシーフラワーショーで得た経験を活かし、今後も地域や世界の庭づくりに貢献してまいります。
マイサカ家具では、空間のコンセプトに合わせたオーダーメイド家具やグリーン装飾をご提案しています。お気軽にご相談ください。