フィロデンドロン・セロームの特性と育て方
フィロデンドロン・セローム(以下セローム)の分類は、サトイモ科フィロデンドロン属のヒトデカズラ種となっており、サトイモの仲間です。
茎を長く伸ばし大きな葉を広げる姿に似てるところがあります。
セロームの葉は大きく裂片している特徴的な葉の形をしており、突起の生えた幹もまた魅力的で人気のある観葉植物です。
成長を続けると、幹から気根を出すようになります。気根はやがて植物全体を支えるように下へ垂れ下がります。
観賞用として育ててる場合、あまりに長く伸びてしまうようでしたら剪定してあげましょう。
原産地と好む気候
セロームは南アメリカのブラジルからパラグアイ程度までの南米に自生する植物です。
気候は熱帯~亜熱帯で、 夏は11~4月、冬は5~7月と大まかに分かれています。
北部地方のベレンやマナウスの熱帯地域は年間気温が25~35度と高く、ほとんど1年中蒸し暑い気候をしています。
育て方のポイント
置き場所
セロームは風通しのよく日の当たる暖かい所を好む植物です。
屋外であれば午前中に日の当たる場所で、屋内であれば窓際など光が差し込む場所で育ててあげましょう。
また、葉焼けを起こすような場合は遮光シートなどで少し保護してあげる必要があります。
成長すると茎が伸び他の植物へもたれ掛かるような形になります。
温度
原産地の気候では冬でも5℃以上ある暖かい気候をしているため、日本で育てる場合には冬場は注意が必要です。
肌寒くなってきたら、屋内へ移動し、日の当たる窓際などに設置してあげましょう。
水やり
強健とされるセロームですが、一番の枯らす原因とされているのが水のやり過ぎです。
水を好むセロームですが、土が濡れているうちに水をやったり、毎日少しずつ水をやったりしてはいけません。
土が乾いてから水をたっぷりあげましょう。
葉にホコリが溜まっていたら光合成を鈍らせる原因にもなるので拭き取ってあげましょう。
また、空気中の湿度を高くするとよく成長するので、春から秋にかけては葉の裏表に霧吹きで水をかけましょう。
に似た植物
・モンステラ
・スパティフィラム
・アンスリウム